なので 14歳の事を書いていく今回は 闘病記的な内容がほとんどとなっています。
老犬の衰えは急速にやってくるということを知ってもらいたいので、かなり細かく書いています。

内容面以外にも 写真もかなり痛々しい様子が含まれておりますので ご注意ください。
それと今回の後半の写真は、写りが妙に暗いですが これは自分が携帯カメラの設定をミスったためです。
14歳と3ヶ月、階段から滑り落ちてしまった
今までサムは、2階への階段をいったりきたりして
2階にいる自分を呼びに来てくれていたりしました。
10歳を超えると、その階段を上るスピードも遅くなってはいましたが
それでも よっこらしょ、よっこらしょ というふうに 上っていました。
しかし、年末年始付近の ある日、サムが階段を上る音が聞こえたので見にいくと
もうすぐ上につく というあたりで 足を滑らせた感じになり
階段を 後ろ向きに滑り落ちていってしまいました。
前足でふんばって、後ろ向きになりつつも 体制を崩さず滑っていったので
落ち方としては まだ良かったかなと思います。
最後のほうで 一回転するような感じで ドテンと倒れてしまいましたが
受身を取ったような感じで、そんなに強く落ちなかったので すぐに起き上がりました。
ただ、もう階段は危険かな、ということで それ以後は仕切りをしておくようにしました。
そのことから、直接的に何かあったわけでは 無かったのですが
後ろ足が弱っていることを示す予兆のようなものだったと、後から考えれば そう思います。

春になると 寝てることが今まで以上に増えてきましたが・・相変わらず座布団の上などが好きなようです。
14歳と8ヶ月、後ろ足が急速に弱ってくる
この時には 後ろ足が相当弱って 玄関の15cmほどの段差を降りるにも
ドシンと転んでしまうことが増えてきました。
ただ本犬はできる気でいるので 勢いよく飛び降りてしまうのです。
犬も人間も 急速な後ろ足の衰えに 考えがついていってないようで
完全には段差移動を補助せず、そのせいで転んでしまうことが更に増えてしまったと思います。
後ろ足は 両足ともフニャフニャとした感じになり
とくに後ろ左足のほうは なぜか足が冷たくなってきていることを この辺りで気づいたと思います。
思えば、サムは若い頃から 後ろ左足の様子が少し変で
歩く時も スキップのような動きで あまり使わないようにしているという状況でした。
14歳と10ヶ月、食欲が激減
かなり食事の量が減ってきていたサムですが、今までは 年齢が高くなるにつれ好き嫌いが多くなっていたので
おなかがすいたら食べだすんじゃないかな、などと自分は思っていたのですが
前日に夜間徘徊のようなことを していたと思ったら それで体力を使ってしまったのか
その翌日 ほとんど食べ物を口にせず 寝たまま状態になってしまい、
7月24日、動物病院に連れて行くことになりました。
診断としては、老衰ということで 今日、明日が危ないかもしれないとの事でした。
その日は皮下点滴をしてもらい 家に帰って 計4日間続けて点滴を打ってもらいました。
点滴で一時的に戻ったサムの食欲
4回目の点滴が終わり、家に帰ってくると サムはいきなり食欲を爆発させ
自分はパンを手にもっていて それを早く食べたいと焦って指に噛み付く元気を見せました。
点滴のおかげで食欲が戻ったようで、家族で喜んでいました。
好きなものだけしか口にしようとはしませんでしたが、それなりの量を食べてくれました。
しかし、数日経つと また食欲が無くなってきて また動物病院で点滴を打ってもらう・・
そういったことを7月後半から8月にかけて繰り返していました。
幸いサムは とても鈍感になっていることから 動物病院で注射をされても嫌がることはありませんでした。
それを続けているうちに 一回だけ サムが台所に 自分で歩いてきたこともありました。
もしかして このまま良くなってくれるかな?という気持ちが家族に生まれましたが
動物病院の先生の話によると、やはり老衰だから・・ということで
これ以上の回復は望めない、というお話でした。
ほぼ寝たきりの状態でもトイレは頑張ったサム
サムは常にベッドの上に寝かせておくようになりました。
自力で起き上がるのは無理になりましたが、多少 顔を起こしたりということはあります。
寝ている時間がほとんどでしたが、たまに はっきりしている時もあり
そういう時を見計らって ご飯を食べさせたり トイレに連れて行ったりしました。
ご飯は、サムの好きなものを (サラミ、焼き豚、彩というシニア犬用オヤツ、油揚げ、ナシ)
人間が軽く口で噛んだり、薄く切ったりして 少しづつ口へ運びました。
食欲は点滴のおかげで そこそこあるようで 好きなものは 目をギョロっとさせて パクパクと食べました。
ただ好きなものでも、飽きてくると 顔をプィッとして もういらない と意思表示しました。

食べてる最中は目をギョロッとさせますが ご飯の時以外は起きてても こんな感じでぼーっとしています。
足の毛は やけに薄くなっていますが 老衰と診断されてから
前から薄くなり始めてはいた足の毛が 急速に抜けてきたためです。(写真は足の治療をした、少し後のものです)
ちなみに 左目の上にある黒い部分は 加齢で出来た ぶつで、右目の横側にもついています。
これは一年ほど前からできて、大きくなってきたものです。
サムはどうやら、体質的にか 食事的な面か分かりませんが ぶつがたくさんできる犬のようでした。
動画等で 他の老犬ビーグルを拝見しても サムほどぶつができた子は見たことがないんですよね。
そしてトイレについてですが、行きたくなると サムは半身だけ起こしたりしたので
それを合図に人間が 抱っこして外まで連れて行きました。
サムは前足はまだ使えたので 後ろ足を人間が補助する形にしていました。
ただ 変に気難しいところがあるのか サムは気に入った場所でないと おしっこをしない犬のため
少し前足で歩かせたり 人間が抱き上げて色々な場所で着地させ なんとかさせていました。
体力も弱っているのに、トイレは外でしなきゃ という考えがサムにあったようで
人間もそれに答えようと 深夜でも可能な限り連れて行きました。
左後ろ足が壊死に
右後ろ足のかかと部分に 原因は不明ですが 内出血で 血がたまってしまったようで、
とても膨れていて かかとから少し血が出るようになりました。
その血は 一旦抜いておいたのですが まだ出血が収まらないので 動物病院で見てもらいました。

ピンク色の包帯を巻いてもらいました。
しかし本当に大変だったのは左後ろ足の方で かかとの上あたりに黒い傷の部分があり
そこが壊死になっているとのことでした。
壊死は 細胞が部分的に死んで 腐食していくので その毒が体に回ると重篤な症状を引き起こしてしまいます。
若い犬ならば 手術などをを試みるそうですが
サムは年なので 体力的に手術は難しく 痛みも感じないと思うので
このままにしておき 壊死部分がうまく乾燥状態になればいいのだけど・・という先生からのお話がありました。
なぜ壊死になったかについては、とくに お話はありませんでしたが
4月付近から 左足が冷たかったことから、血栓ができるなどで
足への血の巡りがとても悪くなっていたと自分は考えています。
思い返せば 若い頃から若干 後ろ左足は スキップみたいな歩きをしたりと 少し血の巡りが悪かったのかもです。
それから、一週間あたり経つと 壊死になっている左後ろ足の 腐食が進み始め
匂いは それなりにするようになってきました。
動物病院で 後ろ左足にも包帯を巻いてもらったので その上から家で買ってきた
子供用の靴下を履かせると ほとんど匂いは気にならなくなりました。

ほぼ動けない状態になってしまいましたが、頭自体はハッキリしているようで
こちらが 何ならサムが食べるかな、と色々な食べ物を持ってきている時は
台所のほうをジーッと見ていて 面白かったです。
そういえば ふと気付くと 耳の横から、前頭部にかけての くぼみが妙に目立つようになってきました。
ちなみに体重のほうは 点滴をしつづけてますが カロリー面は足りないと言うことで
元々の11kgから 1kgほど下がった感じだったと思います。
サムの状態が悪化していく中で この時は これからどうなるんだろう、という漠然とした不安と
点滴で栄養面は まぁ大丈夫ということで
まだしばらくは サムと一緒にいれるのかな?という気持ちが この時は混ざり合っていました。
動物関連 TOP